ロゴで生まれ変わった!ユニクロのロゴデザインの歴史
ロゴが持つ力で企業イメージを一新したユニクロ
まずはユニクロの歴史から
ユニクロ(UNIQLO)といえば、もう日本人でユニクロ商品をひとつも持っていない人はいないんじゃないかと思える程、生活に浸透したブランドになりました。
もちろん、ユニクロが登場した初期から、安い価格帯と高い品質で人気がありましたが、ある時期から、ユニクロの人気が爆発しました。
もちろんロゴだけでなく企業全体のイメージを一新したことも関わっていますが、それを象徴するのが、ユニクロのロゴ変更でした。
ユニクロは順風満帆に、日本のトップアパレルブランドに成長したわけではありません。
ユニクロのダサかった時代のロゴ
ユニクロの初期ロゴがこちら。
下は覚えているけど、上って今のやつでは?
そう思った方もおられるのではないでしょうか。
実は、今のロゴよりも少しえんじがかった色をしていて、フォントも全然違います。
この頃のユニクロといえば、ベッドタウンの国道沿いにあって、ファミリー層を主たるターゲットとしたちょっとダサい服屋さんというイメージでしたよね。
ユニバレなんて言葉も生まれて、インナーにユニクロを使って、アウターは別のブランドを着ることでユニクロであることを隠すという行為が当たり前でした。
僕も、小学生の頃に母親が買ってきたユニクロのフリースジャケットは暖かいんだけど、小学校に着て行きたくないと思っていましたね。
なんかダサいファッションの象徴としてユニクロが存在していた印象があります。
当時のユニクロは、ベッドタウンにどんどん店舗数を拡大していき、フリースジャケットの大流行など、一気に成長しました。
しかし、やはり「ユニバレ」問題の打撃、様々なサービスをリリースするもことごとく失敗、ユニクロが重大な経営不振に陥ります。
そこで、企業イメージの一新を図るべく、ユニクロがコンサルティングをお願いしたのがアートディレクター「佐藤 可士和」氏。
デザイナー佐藤可士和氏デザインの新ロゴ
佐藤可士和氏がデザインしたユニクロロゴがこちら。
今のユニクロ成功を象徴するロゴマークですね。
佐藤可士和は、ロゴだけでなく、CM・WEBとユニクロに関わる全てのクリエイティブを見直し、ブランドイメージを、
- 安くでダサいユニクロ から
- 安くてオシャレなユニクロ
に見事ひっくり返しました。
そのイメージ変換は見事で、テレビなどのメディアでも大いに取り上げられました。
ユニクロのロゴデザインの由来
初代ロゴを改変する形で生まれたのが、新ロゴです。
原点をもう一度見つめなおして、ユニクロを再建していくという意味が込められています。
カタカナと英語の2パターンがあり、どちらもゴシック体のオリジナルフォントが使用されています。
ボックスを基調としていて、美しく並んだレイアウトが心地よいです。
海外でもカタカナロゴを惜しげなく使うことで、逆に面白いオシャレなロゴになっていますね。
佐藤可士和氏によるロゴの変更からユニクロの成功は今も続いており、みなさんもご存知の通りです。
最近では、プロテニスプレーヤー錦織圭選手のウェアスポンサーとしてもこのロゴを良く見ます。
錦織圭選手の左胸にはいつもユニクロがいますので、是非チェックしてみてください。
まとめ
昔はユニバレという言葉まで生まれ、ユニクロは隠して着ることが当たり前だったブランドイメージを、ロゴひとつで錦織圭選手の左胸にドカーンと貼り付けられるほど、オシャレでイメージの良いものに変える。
ユニクロのクリエイティブはいつも斬新で新しい世界を見せてくれます。
これからも、日本が誇るトップブランドとして真っ赤なユニクロロゴをどんどん世界に発信していってほしいですね
僕は、今年も極暖ヒートテックさんにお世話になりそうです。